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不可能を可能にーー東日本の会合

お知らせ

 2023年11月26日に東京で連絡会の東日本支部の会合が開かれ、福島・茨城・埼玉・東京・神奈川・愛知・尼崎から参加しました。

 尼崎・東海支部の宇田川かほる世話人が「宇田川暁(さとる) アスベストによる労災裁判の経緯」と題して、お話されました。教師を天職としていた暁さんは、1999年に中皮腫を発症しました。暁さんと妻のかほるさんは、がん療養に対する主治医の傲慢な姿勢のためとても苦しみました。その医療過誤のため、暁さんが逝去。

 クボタ・ショック(尼崎のアスベスト公害発覚)のあと、労働基準監督署に労災遺族補償年金を請求しましたが、不支給とされ、審査請求・再審査請求とも棄却されました。

 労災裁判では、暁さんの愛知淑徳学園在籍期間中の校舎の増改築工事でアスベストが飛散し、それに暴露して中皮腫を発症したことを立証しました。名古屋地裁では敗訴しましたが、2018年に名古屋高裁で逆転勝訴し、私学教員の石綿労災認定が実現しました。

 国(監督署)を被告とする労災裁判で勝訴するのは至難の業であって、かほるさんをはじめとする方々の取り組み抜きには実現できませんでした。やはりむつかしい石綿関連肺がん裁判で逆転勝訴した丸本さんも(小林会長をはじめとする肺がん裁判連勝)、宇田川さんの同志でした。

 このように不可能を可能とするのが、当事者のあきらめないという姿勢なのです。