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アスベスト被害の現実を訴える尼崎集会、約200人参加

お知らせ

 2024年6月29日、アスベスト被害の救済と根絶を目指す尼崎集会を、中小企業センターで開催しました。

尼崎市のクボタ「旧神崎工場」を巡るアスベスト被害の救済と根絶をめざす集会 – サンテレビニュース (sun-tv.co.jp)

 平地千鶴子共同代表が主催者あいさつ。

 松本眞(しん)尼崎市長が、石綿救済法改正を市が主導して進めると述べました。市の疾病対策課(保健所)が、アスベスト健診の取り組みを紹介。胸部CT検査費用助成事業や「環境経由石綿ばく露と中皮腫との関連研究」について説明しました。
 尼崎労働者安全衛生センターの飯田浩事務局長が「深刻な尼崎のアスベスト被害」を報告、連絡会の斎藤洋太郎事務局長が建設アスベスト給付金が労災や・救済給付の上乗せ賠償であることを説明し、すき間のない救済を訴えました。

 被害者の訴えとして、クボタ周辺被害で療養中の岡田耕司さんが、中皮腫治療の抗がん剤と手術の実態を話しました。

 アスベスト被害を知らせるきっかけを作った患者である故早川義一さんの妻春美さんが、家族としての思いを述べました。

夫の思い、風化させぬ 石綿被害「クボタショック」19年 妻、決意新たに 尼崎 /兵庫 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 夫と娘を中皮腫で失った故古嶋右春さんのご子息で、日通アスベスト損害賠償裁判原告の隆司さんが、母右春さんの遺志を継ぎ、石綿被害が公害と認定されるまで頑張りたいと述べました。

 落語と歌の時間のあと、特別講演です。

 岡山労災病院の藤本伸一医師は、アスベストでなぜ肺がんや中皮腫になるのか、がんとは「細胞の設計図」である遺伝子の病気であること、治療の考え方とその前進、治験などについて解説しました。

 ジャーナリストの井部正之さんは、アスベスト含有建物の違法解体や・それに行政が対応できていない実態を告発しました。

 集会宣言のあと、高田宣佳(たかたのりよし)共同代表が閉会あいさつ。

 集会後の懇親会は、岡部和倫(かずのり)先生の乾杯の音頭で、盛り上がりました。