厚生労働省労働基準局、中皮腫など医師主導治験にかかわる研究を公募
厚生労働省は概算要求で9500万円を増額し、下記治験にかかわる研究開発の公募を開始しました。
労災疾病臨床研究補助金事業 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
下記31-33頁
Ⅴ.公募研究課題の概要等
No.2 アスベスト研究分野
(1)研究課題名
中皮腫をはじめとする石綿関連疾患に係る新たな医薬品や既存薬の適応拡大等(※1)によるがん治療法の開発・薬事承認を目指した医師主導治験(※2)に係る研究開発(一般公募型)(240201)
※1 具体的には以下のとおりです。
○新たな医薬品(未承認薬)の製造販売承認申請を目的とする開発。
○国内既承認薬(がん以外の疾患を効能・効果とする医薬品も含む)の製造販売承認事項一部変更承認申請を目的とする開発。
○海外承認薬(がん以外の疾患を適応とする医薬品も含む)の国内における製造販売承認申請を目的とする開発。
※2 治験の位置付け
・当該試験の結果を主要な試験成績として承認申請する位置付けの臨床試験。
・次相の治験(企業治験を含む)を見据えた、安全性、有効性、推奨容量等を探索的に検討する位置付けの臨床試験。
(2)研究の背景及び目標
中皮腫をはじめとする石綿関連疾患については、承認されている治療法が限定されているだけでなく、予後も不良であることが多く、新たな治療法の開発が急務となっている。このため、本研究では、石綿関連疾患に係る治療法について研究開発を進め、医師主導治験を通じて薬事承認を目指すこととする。
(3)求められる成果
製造販売承認申請又は製造販売承認事項一部変更承認申請を目指した医師主導治験の実施。
本事業での研究成果を証明するものとして、研究期間終了時に医師主導治験の総括報告書、治験薬概要書最終版等の提出が求められる。
(4)研究の規模等
研究費の規模:1課題当たり上限 110,000 千円(1年当たりの研究費。間接経費を含む。)
研究期間:3年(令和6年度~令和8年度)
新規採択予定課題数:1課題程度
当会では、国の不作為による石綿被害の賠償が認められたことを踏まえ、国の責任、国の費用による中皮腫の治療研究推進を要求しています。