クボタショックから18年 「アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会」
お知らせ
2023年7月2日、尼崎昭和通の中小企業センターにて、クボタショックから18年目の尼崎集会が開催されました。コロナ感染がまだまだ不安視される中でも、140名近くの参加者が集いました。
アスベスト患者と家族の会連絡会 尼崎・東海支部と尼崎労働者安全衛生センターの主催で毎年、この時期に開かれていますが、昨年12月に就任した松本真(しん)市長から、「これまでの市の取り組みをしっかり引き継ぐ。被害者救済の制度が整うよう、地域を代表して取り組んでいく」(神戸新聞)とのご挨拶がありました。
当事者を代表して、2021年5月に中皮腫と診断され、クボタ旧神崎工場から北西1キロ圏内の潮江に63年在住の西中秀夫さん(68歳)が発言されました。「オプジーボとヤーボイの免疫療法と放射線治療を受け重い副作用に苦しんだ。クボタは二度と間違いを起こさず、世界でアスベストを使っている国の動きを止めてほしい。」と訴えられました。
集会の初めに、サックスを吹く矢木さんのDVDが流されました。2010年8月に、クボタ旧神崎工場のそばに住んでいた矢木龍八さん(当時58歳)を中皮腫で亡くした妻の二三子さんは、勇気と希望を持って生活していた夫の最期を振り返られました。そして死の直前に遺された短編の詩「空をゆくつばめ」を参加者全員で歌いあげました。
最後にアスベスト被害の現実を強く訴え、すべての被害者の公平な救済とアスベスト被害の完全な根絶に向けて活動を続けることを、参加者一同で確認し集会宣言としました。