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芸能プロ退職後に中皮腫

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(毎日新聞記事より抜粋)

舞台の周りにいた太田さんは「セットが換わる度に大道具、小道具、照明の係が動き回り、ほこりを掃除していたが、私も進行させるために手伝うなどしていた。照明でほこりが舞っているのがよく見えた」と証言する。
ただ、太田さんも発症するまでは自身が、石綿との接点があるという認識はなかったといい、「まさか自分がという思いだった。今後は同業者らに気を付けるよう声をかけていきたい」と話している。
石綿による労災認定は年間 1000 件前後。その中で「映画放送舞台に関わる作業」では太田さんのケースを含めて 5 件目となる。劇団関係の 4 件を合わせても 9 件しかない。18 年に労災認定された東京都の劇団の男性俳優のケースでは、舞台出演以外に、舞台の天井裏での裏方作業中に石綿にさらされた経歴が考慮された。具体的には、鉄骨に照明やどんちょうをつり下げたり、天井ボードに穴をあけてワイヤを通したりしていたという。

テレビ番組の司会者としても活躍した直木賞作家、藤本義一さん(1933~2012 年)も中皮腫で亡くなり、遺族が原因を探したこともある。藤本さんはテレビ出演が多かったほか、大学時代に宝塚映画製作所で多くの脚本を書いていた。阪神大震災(95年)の被災地でボランティア活動をするなど、石綿とのさまざまな接点が考えられた。

以下毎日新聞Web記事

https://asbestos-patient-family.net/wp-content/uploads/2023/05/毎日新聞Web記事.pdf