連絡会について
私たち「アスベスト患者と家族の会 連絡会」は
全国のアスベスト被害者の方で組織している患者と家族と遺族の集まりです。
「連絡会」が誕生したのは2021年1月ですが、
多くの仲間はそのもっと前2004年から活動を行っています。
日々の活動
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情報の交換や相談
医療や介護などの情報を交換します。当事者としての体験を踏まえ、相談に乗ります。お気軽にご連絡ください。
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アスベスト患者や家族の交流
アスベストの被害者同士、交流を深めます。日々の思いをおっしゃってください。尼崎・東海支部ではテーマソングを作りました。
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講演・会員同士の助け合いや
制度改善の活動アスベスト被害の救済と予防をめざし、一人ひとりの要望を実現します。知は、力です。
代表あいさつ
共同代表平地 千鶴子
新しい流れの中で
クボタショック(2005年6月)が起こる二年前の年明けのこと、あんなに元気印だった夫が動悸と息切れに苦しみ私より歩くスピードが遅くなるという思いもよらない事態に見舞われました。 仕事はアスベストには無縁な設計技師をしていた夫は、発病の原因を特定できないまま、中皮腫との確定診断を受けて左肺全摘出手術を受けました。(55歳の春)
孤独な療養生活が2年あまり続いた後に起きたクボタショックでようやくその原因を知り(クボタによる環境被害)、それを機に既存の「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の中に新しく結成された「尼崎支部」に入会しました。(2005年10月8日)
当時、体調が安定していた夫はクボタとの交渉委員を務めましたが、残念ながら還暦を迎えた秋に他界しました。(2007年10月11日)
その翌年、5年足らずの療養生活を通して、微力な自分ではあるけれど、こんなに激烈な病気のケアを体験した人間が傍にいるだけでも何かのお役にたてるかもしれない…との思いで世話人をさせていただき、現在に至ります。
その間、尼崎から発信されたアスベスト情報は泉南国賠訴訟ほか、建設アスベスト裁判等へと大きなうねりとなりました。 「アスベスト被害の根絶と公平な救済を目指す」という目的はけして変わりませんが、活動の場を新たにして私たちは2021年1月30日より新組織としてスタートしました。
入会して活動することが前向きに生きていくための患者さんの心の原動力となり、遺族にとっては大切な家族を失った悲嘆を乗り越えていく力となってくれる存在だと考えております。
価値観の違いで神経をすり減らすことなく、小さくとも和気あいあいと活動していける組織を築いていけますよう、山口県在住の久保啓二共同代表や、世話人の皆さん方、
そして応援して下さる事務局と新しい流れの中で力を合わせていきたいと思います。
皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
共同代表久保 啓二
格差のない一様な救済を
「アスベスト患者と家族の会 連絡会」のホームページにアクセスいただきましてありがとうございます。
2005年(平成17年)6月の“クボタショック”はアスベストによる健康被害者への不安を全国の国民に広げました。そしてそれ以後、国民の関心が高まり、アスベストに起因する中皮腫、肺がんなどの病気が私たちの周辺で急増しています。
病気の治療はどのように進めていくのか、治療費や生活費はどうなるのか、建物からの石綿飛散は防げるのか等…その心配に答えてくれる相談の場が私たちの「アスベスト患者と家族の会 連絡会」です。
アスベストの粉塵を吸い込むことで、中皮腫や肺がん・石綿肺等の深刻な病気を引き起こすことが知られています。しかしながら、発症までの期間が長い一方で、その利便性や経済性などから企業や国による有効な対策が取られないままに大量の使用が続けられてきました。
その結果、近年になってアスベスト製品の製造工場、造船工場、建設現場等で働いた方やそのご家族、アスベスト工場等の近隣住民の方を中心にアスベストを原因とする重篤な病気を発症され、長年苦しまれている方、亡くなられる方が増えています。
私たちはこのような重大な健康被害が生じてしまったことについて、アスベストの危険性を認識しながら問題を先送りにし、対策を怠った国や企業に大きな責任があると思います。
私たちは一部の活動家にお任せではなく、当事者である患者・家族や遺族が政府や企業に物申し、皆で慰め合い、悲しみや楽しみを分かち合いながら少しずつ成果を重ねます。そして、地域で、全国で大きな反アスベストのうねりを起こしていきます。
私は40年余り工場で働き、定年退職後の再雇用で、それ以前に吸い込んだ石綿による肺がんを発症しました。 労災補償は定年退職時の半分近くでした。再雇用時の被害者と同一会社の勤務被害者では、同じ被害者でありながら大きな補償格差があり公平ではありません。 今、石綿健康被害救済法改正が急務であり、誰もが納得する格差是正が必要です。
救済法で療養手当も生活保障の要素が含まれているのが現実です。月々10万円余りでは、石綿被害者は安心して療養生活を送ることはできません。 また、家族の主たる稼ぎ手が死亡した場合、家庭は生活困窮者になります。遺族年金の創設をぜひしていただきたいと考えます。
厚生労働省関係では迅速に労災認定をされたものの、公正な労災給付基礎日額でないという事案が多々あります。 救済法制定後、労災特別加入者の低日額問題や再雇用者の低日額問題について是正されてきましたが、抜本的な是正が求められます。 また、この是正前に日額が決定され、低日額のままというケースには、遡って適用をすべきです。
私たちは同じアスベスト被害者でありながら、公平ではなく格差があります。アスベストは公害であり、国の責任で一律に救済すべきであると訴えていきます。
役員
共同代表
- 平地 千鶴子
- 久保 啓二
- 高田 宣佳
事務局長
- 斎藤 洋太郎
事務局員
- 飯田 浩
- 植草 和則
会計監査
- 吉崎 和美
相談担当
- 古川 和子
- 飯田 浩
- 斎藤 洋太郎
支部世話人
東日本
- 未選出
尼崎・東海
- 平地 千鶴子
- 瀬川 雅夫
- 武澤 泰
- 隠岐 拓
- 宇田川 かほる
西日本
- 久保 啓二
- 古川 和子
- 高田 宣佳
- 山中 薫
会則
第1条名称
- この会の名称を「アスベスト患者と家族の会 連絡会」とします。
第2条目的
- 医療・介護などの情報交換・相談、交流と親睦、学習と相互支援・制度改善のための活動をおこないます。 営利活動や特定の宗教・政党とは無関係です。
第3条資格
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アスベスト疾患の患者・家族、遺族で会費を支払う人を会員とします。
そして、会員の活動を支援していただける方を、賛助会員とします。
労働組合など団体の加入も、共同代表の同意の上で可とします。会員が他の同趣旨のアスベスト支援団体の全国的指導部に入ることはありません。
また、会からの相談のために共同代表の確認によって顧問を置くことができます。
第4条会費と入脱会
- 会費は年間(1月~12月)2000円、賛助会員についても2000円とします。 年度途中の入金もその年度分とします。会費の返金はおこないません。
- 連絡会の住所は尼崎市長洲中通1-7-6(尼崎・東海支部と同一)とし、会費の振込先名義は「尼崎労働者安全衛生センター」とします。 詳しい会費は、ページ下部にて明記しています。
- 会員の加入は会費の支払によって確認し、脱退は会費の未払いによって確認します。 会員の加入について了解なく対外的に明らかにすることはありません。
第5条組織
- 連絡会は主に東日本、尼崎・東海、西日本の会員支部に分かれ、連絡会議の形態とします。
- 各支部はそれぞれに一定人数での世話人会と連絡先を持ち、運営の中心を担う世話人のうちから、原則として代表1名を選出します。
- 会費や当該支部会員によるカンパはそれぞれの支部で管理・支出することとし、定期的に連絡会の会計監査による監査を受けます。
第6条連絡会総会と役員
- 連絡会の定期総会は共同代表(各支部の代表で構成)の招集により、 年1回の開催(原則2月)とし、活動報告・方針や人事、決算・予算など重要事項を議決します。 会員の3分の1以上から要請があった時や緊急時と判断左る時は、共同代表が臨時総会を招集します。
- 総会は提出議案への書面評決や委任状を含め会員の過半数の出席をもって成立し、出席者の過半数の議案への賛否によって決することとします。
- 連絡会の役員は、各支部(3支部)の代表を共同代表とし、共同代表及び、同じく総会で選出される事務局長と同局員によって、会全体にかかわる基本的な運営をおこないます。 原則として2年ごとの選出とする。
- 会計監査は役員でない会員より2名を総会で選出します。また、共同代表の指名で必要に応じて、事務局内に数名の事務担当者の任免をおこないます。
第7条全国世話人会
- 共同代表は、各支部の世話人の集まりである全国世話人会を定期的に招集します。 世話人の出席は、公平を期すため原則各支部5名以内とします。
- 全国世話人会では各地の情報交換、全体方針の討議等をおこないます。
第8条会報
- 会は共同代表の責任で会報を定期的に発行し、支部ごとにも会報などを作成します。
第9条会則変更・解散
- 会の会則変更・解散は、招集された総会に委任状の受理も含め会員の過半数が出席し、 出席者の4分の3以上の同意を議決に必要とします。
第10条その他
- この会則は2021年1月30日より実施します。
- 2022年1月29日、2024年1月27日改正
- 会の運営に会則により判断しがたい問題が生じた時は、当事者本位の立場に立って、そのつど共同代表や全国世話人会で協議します。
年会費
月数に関係なく、一律 年間2000円。
支援して下さる賛助会員も2000円になります。
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振込先
郵便振替の口座番号 : 00980-3-325351
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加入者名
尼崎労働者安全衛生センター
個人情報保護方針
- アスベスト患者と家族の会 連絡会(以下「当会」という)は、会員をはじめ、当会が取り扱う個人情報の保護について、その社会的使命を認識し、本人の権利の保護、個人情報の関係法令などを遵守することが、当会活動の基本であり、社会的責務であると考えます。
- 個人情報に対し、適切な情報セキュリティ対策を行います。
当会は、個人情報の正確性及び最新性を保ち、安全に管理するとともに個人情報の紛失、改竄、漏洩などを防止するために、必要かつ適切な措置を講じます。 - 個人情報は、当会の正当な活動の遂行上、相談担当及び役員の利用に限定して適切かつ公平な手段を用いて収集・利用・提供します。
- 本方針は、当会の役員に配付して周知するとともに、会内での啓発に努め、常に個人情報保護意識を高めます。
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